河内のおっさんのblog

大阪南部の南河内の歴史と文化、風土に育まれた笑いと人情の紹介です。

畑189 / 上でも下でも

 立春だというので、夕方近くに、水筒を持って畑へ。強い風に背を押されて、すたこらすたこらの速歩き。
 身体活動の強さを表す「メッツ」という単位がある。厚生労働省のHPからの受け売りでいうと、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行は3メッツになる。
 日常生活で体を動かす量の基準は、3メッツ以上の身体活動を1日1時間、1週間の合計で 23メッツ(約8時間)する必要がある。
 これに加えて、少し強めの運動(例:速や歩き=約5メッツ)を一日20分以上、1週間の合計で150分以上すると寿命が伸びるのだという。
 早い話、こんなの、普通に働いていれば1日で達成できる。
 なのにメタボが増えるのは、デスクワーク中心、過度のカロリー摂取、高齢による活動不足、強めの運土不足ということになる。

 強い風に背を押されてすたこらすたこら速歩き。こりゃ良い運動だわい。と思っているうちに畑に着く。
 かといって、格段にすることはない。
 気温は7度、慌ててビニールハウスの中に入る。中は25度。
 冷たい風に震えているビニールハウスの中で、どかりと指定席に座って、うららな春を感じる。暦の上であろうが下であろうが、ここには春がある。
 豌豆が背丈ほどに伸びて花をつけている。
 水筒のお湯を紙コップに注ぐ。少し焼酎が交じっている。ポケットに入れて来た柿の種をつまみながら、ちびりちびり。ずうっと前から、これがしたかった。
 キャベツの葉も10枚を超えて、巻きだしている。もう一杯注いで、ちびりちびり。

 福岡の伝統野菜かつお菜(勝男菜)が、我が物顔に葉を広げている。隣のキャベツは肩身狭そうにしている。ハウスの中だから、まったく虫に喰われていない。なんとも見事な葉っぱを眺めながら、最後の半分をちびりちびり。

 天気予報を見ると「もうすぐ雪が降ります」。
 こりゃいかんわいと、勝男菜を収穫して帰路につく。
 強い風をまともに受けて、大きく黒い雪雲に向かって、のたりのたりと歩く。これもまた、良い強めの運動になる。
 家に帰ると、ちらほらと咲きだした梅に、ちらほらと雪が舞っている。
 勝男菜をさっと湯がいてお浸しにして、鰹節をかけて、肴にして、ちびりちびり。冬と春を一緒に味わう、なんとも贅沢な孤独のグルメである。