今年の7月、世界文化遺産に登録された「飛鳥・藤原の宮都」は19の資産で構成されている。その中の一つが石舞台古墳(Googleアースより転載)。

巨石30個を積み上げて造られた石室古墳。長さは19.1m、玄室は高さ約4.7m、幅約3.5m、奥行き約7.6m。石の総重量は推定2,300tの日本最大級の石室だ。
現在は柵で囲まれ、周りは芝生広場に整備されているが、私が小学生の頃は、田んぼの真ん中にぽつんとむき出しだった。
遠足に来て、石舞台の上にのぼって記念写真を撮るのが定番だった。
世界遺産に登録された今、石舞台の上にのぼると罪にはならないが、注意されたうえに、あまりよくない話題として新聞に取り上げられるのは確実だろう。

世界遺産になったのは目出たいが、ひねくれ者の爺には野ざらしだった石舞台が懐かしい。
もっと古い石舞台の写真を探してみると、『聖地大和 : 集印帖添附』聖地大和写真刊行会 昭和15年(以下も国立国会図書館デジタルコレクション、AIで加工) があった。

おうおう、この自然と同化している石舞台がいい。

もっともっと古いのを探してみたら、1848(嘉永元)年の『西国三十三所名所図会』に描かれた石舞台古墳(AI加工)。があった。

おうおう、1000年以上の間をかけて自然と一体となった石舞台は答えられんほどいい。

今は蘇我馬子の陵墓が定説だが、「天武帝殯(もがり=仮に葬り奉った場所) の古跡」とあるのが何とも歴史を感じさせてくれる。
お天気がよくなったら、もう一度、石舞台の上にのぼってみたくなった。